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"shall"はもう使われていない!?

"shall"の意味を整理してみる

"shall"(助動詞) ― 未来時制として未来に起こりそうなこと、起こる予定のことを表す。~だろう、~することになっている。

I shall be away next week.
「私は来週出掛ける(ここにはいない)予定だ」

I shall never forgive them.
「私は彼らを決して許さない」

意味をみると助動詞"will"に非常によく似ている性質であることがわかります。
ここで注意したいのが、"shall"は1人称"I"(または"we")に使われる一方、2人称"you"、3人称"he", "she"等の場合"will"が好まれるということです。

△You shall be away next week.
○You will be away next week.

△He shall never forgive them.
○He will never forgive them.

ただし現在は"shall"を未来時制と使用する頻度はとても低く"outdated"(廃れた)になったと考えられています。

現在も残る"shall"の表現

1. "Shall we?" 

現在でも使われている代表的な表現は"Shall we?"です。
丁寧な"Let's go!"の表現と考えてよいでしょう。
例えば誰かととある場所にいるとき、その場所から一緒に出るために"shall we?"「そろそろ行きましょうか」と声を掛けます。
またその際出る方向(ドア等)を指をさすなどのジェスチャーが加わることもあります。

この"shall"は未来時制ではなく、提案の"shall"と言えます。

"shall" ― 提案をするときに使われる。または他の人に決断してほしい質問をたずねるときにも使われる。~しましょうか?~したらよいでしょうか?

Shall I book a room for you?
「部屋を予約しましょうか?」

Shall I open the window?
「窓を開けましょうか?」

2. 命令の"shall"

You shall love your neighbor.
「汝隣人を愛せよ(聖書)」

You shall not pass.
「通ってはいけない」
notを伴い禁止を表す。

3. "should"の意味をもつ"shall"

Shall I call my client?
「クライアントに電話するべきでしょうか?」
=Should I call my client?

イギリス英語では質問の形式で"should"の代わりに"shall"が使われる場面もあります。

"shall"の使い方をいくつかピックアップしましたが、最初に述べたように現在では"shall"が使われる頻度はめっきり減りました。もちろん状況にもよりますが、オールドファッションにならないためには"will"を使うのが無難と言えます。